手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

願行具足の南無阿弥陀仏

 

切りたての 髪をみて

少し驚くあなた

柔らかな5月の風が

耳元 くすぐる

 

突然の再会は

過ぎてゆく流れさえ巻き戻す様に

あなたを近くに感じた

 

もう戻れない…」と

つぶやく横顔見れずに

波のような おしよせる涙があふれた

あの日

 

いつの日か別々の道を選ぶことさえ

何も知らずに愛してた 二人は遠い日

 

もう恋はしない」と

誓った苦しい終わりに

何もかもが消えてしまえばいいと思った

あの日

 

今 悲しみはもう 消えたと

素直に言えるの

時の中でいつしか想い出にかわった

あなたさえ

【輝く街で 作詞:今井美樹  作曲:上田知華)より】

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   私の好きな今井美樹の歌です。この歌詞とメロディーが絶妙にマッチして心に響きます。特に「もう 」というフレーズがなんともいえません。この歌詞全てが、「もう 」におさまるように思います。

   「南無阿弥陀仏」はどうでしょうか。たった漢字6文字ではありますが、そこには、阿弥陀さま(法蔵菩薩)の願と行が込められています。私からいえば永遠ともいえる長い時間の修行(五劫の思惟と兆載永劫の修行)を費やした賜物が「南無阿弥陀仏」なのでした。賜物といいましても、なにかのモノではありません。はたらきです。

   普段、何気なくとなえている「南無阿弥陀仏」ですが、そこには人知を超越した「はたらき」が込められているのです。

 私はといいますと、

「南無阿弥陀仏」と報恩感謝、平たく言えば、「ありがとう!」のお念仏を称えるだけです。

おかげさまで   今日も   南無阿弥陀仏

 

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