手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

「いまを生きている」という点ではみな平等

  「生死一如(しょうじいちにょ)」という言葉が仏教にあります。簡単にいいますと、生きることと死ぬことは表裏一体ということです。ここ最近、また一つ歳をとったということもあり、死というものをより意識するようになりました。人生100年時代といわれている昨今ですが、人生50年を越えたのは戦後間もない昭和22年といわれています。その時代に生きていたならば、もう死期は近い、もしくはすでに死んでいたことでしょう。

  「このいまを生きている」という視点からみてみますと、いま、オギャ―とこの世に生を受けた赤ん坊、若者、中年、高齢者もみな平等です。それは「生死一如」の人生だからです。確かに平均寿命という点からみますと、たったいま生まれた赤ん坊の人生は一番長いでしょう。しかしながら、無常の世の中です。無常の風が吹けば、赤ん坊とて例外ではありません。「いま」を大事にして生きていきたいものです。

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