手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

「冥加」を知る者

 梯 實圓 先生が「冥加ということ 」という題で書いておられる文章の一節を紹介して、結びにかえさせていただきたいと思います。


『如来さまの厳しい智慧の眼と、暖かい慈悲のまなざしに見守られていることを実感するものには、如来のしろしめす領域に心の視野が開かれています。それゆえいたずらに他人とくらべて傲慢になったり、卑屈になったりしないで、遠慮もせず 、気ままもせず 、おおらかに 、しかし慎みふかく生き、安心して死ねる世界が開けてきます。それが冥加を知るものの安らぎであり、喜びなのです。』
【親によばれて  南無阿弥陀仏の親に遇う(あとがき)藤澤信照 響流書房より】


冥加(みょうが)
仏、菩薩のはかり知ることのできないはたらき。
また、はたらきをうけること。
※浄土真宗辞典より



「冥加を知るものの安らぎであり 、喜びなのです」
南無阿弥陀仏のはたらきに気づかされた人の安らぎ、喜びは計り知れません。
根底に大安心があります。阿弥陀さまにおまかせ状態ということです。
おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏