私が知ろうが知るまいが、万有引力の法則はすでに成立しています。ですので、その法則を作り出すとはいいません。「明らかになった」という表現が適切です。
南無阿弥陀仏のはたらきも同じです。すでに南無阿弥陀仏のはたらきの中で生活している私は、そのはたらきに「気付かせて頂いた」、「知らせて頂いた」となります。
そのことを、蓮如上人は、「宝の山に入って生活しているにもかかわらず、その宝物に気付かずに生活することは本当に勿体ないことですよ」といわれます。また、才市さんは、「聞いて助かるじゃない 助けてあるをいただくばかり」といわれ、竹部勝之進さんは「タスカッテミレバ タスカルコトモイラナカッタ」といわれています。それぞれ表現は違いますが同じことをいわれています。
南無阿弥陀仏（のはたらき）は、受けるものであって、自分で作り上げるものではありません。日々の生活は勿論、南無阿弥陀仏を聞く、という点におきましても、私第一主義は大きなハードルです。
おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏
