手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

勇みの念仏

東京駅から築地本願寺までタクシーに乗車したときの出来事です。
乗車してから、ずう〜と「なもあみだぶつ なもあみだぶつ」とお念仏を称えているものですから、運転手さんに「お客さん、縁起が悪いのでやめてください」といわれました。
加藤幸子 師(専念寺:三重県津市) 平成24年4月 築地本願寺 常例布教法話より】



まさしく、勇み(いさみ)の念仏です。
阿弥陀さまのはたらきが、「なもあみだぶつ」というお念仏となって運転手に届いています。ただそれだけではありません。「縁起が悪いからやめてください」とまで言わしめたのです。阿弥陀さまは、手を変え品を変え、運転手を南無阿弥陀仏の身になるように誘導してくれています。語弊があるかもしれませんが、阿弥陀さまは偉大なマジシャンなのです。運転手の立場からいいますと、阿弥陀さまのお育てに与っている、ということです。
遅かれ早かれ、(縁起が悪いからやめてください、と受け取った「なもあみだぶつ」は)報恩感謝の「なもあみだぶつ」となります。団子汁の譬え(妙好人おそのさん)の通りになるのです。仏語に虚妄なし。阿弥陀さまのお約束ですから。それは、今に越したことにはありません。
おかげさまで 今日も 南無阿弥陀仏



阿弥陀さまは、偉大なマジシャン
http://d.hatena.ne.jp/tarou310/20171223


いさみの念仏
http://d.hatena.ne.jp/tarou310/20120812


団子汁の談合(妙好人 おその)
http://d.hatena.ne.jp/tarou310/20100815