手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

他力=阿弥陀仏の本願力

 「他力」という言葉は、本来、「阿弥陀仏の本願力」を意味する。本来、と断ったのは、ふつうは「他力」をそのような意味で使うことがないからだ。よほど自覚的な、浄土宗や浄土真宗の信者でない限り、今では「他力」を本来の意味で用いることはない。
 たとえば、「他力本願」も、もっぱら他人をあてにする行為で、「棚からぼた餅」と同じ意味である。なにごとにせよ、自らの努力によって人生を切り開くことがのぞましいと考えられている現代では、「他力」はそうした努力を放棄した、敗北者か怠け者の、言いぐさと映る。
【選択本願念仏集 法然の教え 阿満利麿  角川文庫 P274より】


残念なことに、
「他力」という言葉が、本来の意味合いとは全く違った使われ方がなされています。国語辞書においても、2番目に、仏語として紹介されているのが現状です。
このように、「他力」本来の意味が薄れてきている背景として 、お念仏を称えるひとが少なくなってきている現状があるのでしょう。
他力は、『阿弥陀仏の本願力』という意味であって、思いがけない幸運が舞い込むといった
「棚からぼた餅」的意味合いではありません。


他力
1  自分以外のものの力。他人の助力。⇔自力。
2  仏語。衆生(しゅじょう)を悟りに導く仏・菩薩(ぼさつ)の力。仏・菩薩の加護。特に、浄土門で、一切の衆生を救おうと発願した阿弥陀仏の力。弥陀の本願の力。⇔自力。
【国語辞書 goo辞書より】



他力の解説がされています。
下記リンクを貼付けました。どうぞ〜


他力(本文)
http://labo.wikidharma.org/index.php/%E4%BB%96%E5%8A%9B


他力(ノート)
http://labo.wikidharma.org/index.php/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88:%E4%BB%96%E5%8A%9B