手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

阿弥陀さまと私

 私が学生のとき、指導を受けた恩師の一人がこのように仰っていました。
 授業中に「みなさん、わかりましたか?」といったときには、「みなさん」をそれぞれの名前に置き換えてください。たくさんいる受講生のうちの、何人かがわかってくれたらよいというのではありません。あなたにわかってほしいのです、と。
 第十八願に「十方衆生」と誓われているのは、私に受け取ってほしいという阿弥陀仏の一対一の願いであることを教えていただきました。
【『安心決定鈔』を読む 佐々木 隆晃 大法輪閤 P156より】



阿弥陀さまの誓いの相手は「十方衆生」といわれています。「十方衆生」といわれますと「私」のことは、なんかぼかされて受け取ってしまうかもしれません。
上記のように、「十方衆生」をそれぞれの名前に置き換えて受け取りたいものです。
「弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとへに親鸞一人がためなりけり」と親鸞聖人は仰っています。このような関係(阿弥陀さまと私の関係)を知らされることは非常にありがたいことです。「ひとへに」という阿弥陀さまの南無阿弥陀仏のはたらきにただお念仏です。南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏